ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

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2012-05-13 [ Sun ]
テーマ:スーパービジョン

 昨日から2日間、名古屋の大学主催研修会に参加している。内容は、スーパービジョンについての講義と事例研究である。
 スーパービジョンの定義に差異はありますので、わたしたちが学んでいるものはス―パーバイザー養成塾みたいなものですので、もっとわかりやすいものとして月刊『ケアマネジャー』3月号に掲載されていた昭和大学教授・高橋学氏の定義がわかりやすいので紹介します。
 
「スーパービジョンは、援助者の専門的実践についての指導・調整・教育・評価する立場にある機関の管理運営責任を持つ職員が行うもので、スーパーバイジーとの信頼関係を基底にその人の仕事を管理し、教育し、指示することによって専門家としての熟成を図るものである。スーパーバイザーの究極の目的は、機関の方針と手続きに従って、利用者へのサービスが量的・質的に最高の水準となるように取り組むことである」
 
 なじみのない用語にとまどう人もいるかもしれませんので、まず、よく使用される語句について、整理をしていきます。
 スーパービジョン(supervision 名詞)、あるいはスーパーバイズ(supervise 動詞)とは、上記の定義に基づいた一連のプロセスを指します。方法としては、事例または課題を題材にしながら、双方向のやり取り(口頭・文書等)で進められます。
 スーパーバイザーとは、スーパービジョンを行う人です。上記の定義でいえば、「機関の管理運営責任を持つ職員」を指します。一方、スーパーバイジーとは、スーパービジョンを受ける人です。これから専門家としての熟成過程にある人となります。
 スーパーバイザーが主任介護支援専門員であり、地域のケアマネや事業所のケアマネジャーがスーパーバイジーということになります。

(1)はじめに
 平成18年度の介護保険制度改正によって主任介護支援専門員が創設されました。その役割のひとつには、「他の介護支援専門員に対する助言・指導」が掲げられています。その手段として、研修などではスーパービジョンの時間が設けられていますが、悩んでいる人も多いようです。

 この主任介護支援専門員の方々やケアマネジャー、そして社会福祉士などがスーパービジョンを実践していくための手掛かりを提供することを意識して研修を行っています。
 スーパーバイザーを名乗り、ケアマネジャーなど相談援助職にスーパービジョンを実践しています。しかし、なかに、スーパーバイザーに学んだ経験のある方は多くないのが現状でしょう。このようななか、特に主任介護支援専門員としてどのようにスーパービジョンを行えばいいのでしょうか? 実は、スーパーバイザーがいなくても、毎日の多くの場面でスーパービジョンは実践できるという考え方もあるようです。

1.スーパービジョンの機会意識する
 まず、スーパ-ビジョンをどう定義するかが大事であると思います。すごい人がぐいぐい引っ張って指導してくれる─漠然とこんなイメージを持っている方も多いようです。そんなスーパーバイザーがいたとしても前述のように、出会える確率は低いのです。ですから、「特別な人にしかできないもの」という考え直すことも一理あるようです。自分や仲間が、専門職である「介護支援専門員」として成長していくための方法ととらえなおす場合が言えます。こう定義すれば、同僚と自分の担当ケースに関してどういう支援をしたのか、そうしたのはなぜか、ということの報告の場面であっても、スーパービジョンの場とすることができます。
 
 つまり、報告だけではなく、それが正にスーパービジョンの機会なのだという意識をもつということです。支援経過のなかから、例えば何を根拠にして判断したのかを考え、その判断がケアマネジャーの専門性から見て妥当だったかどうかを吟味する、他の支援方法があったとすればそれはどういうものかを検討し合う、といったことができます。
 ここで大切なのは、実行した支援の評価よりも、その支援経過を振り返ることを通して他の場面でも活用できる力(アセスメント力・応用力・対応力など)をみつけていくことです。できたことも、できなかったこともその結果の背景にあるものを確認していくことが大事なのです。


2.できるか、できないかは関係がない
 「自分には肩書きに見合うだけの力がない」。このように自信をもてない地域包括支援センターや居宅介護支援事業所の主任介護支援専門員の方も少なくないでしょう。たしかにスーパーバイザーとしての役割を果たすには、まだまだ経験も勉強も足りないというケースがあるのも事実です。でも、こうした人であってもすぐに始められることがあります。それは、「基本的な部分に限って質問をする」ということです。援助職として当然押さえなければならない点に限って確認をしていくのです。居宅の事業所であれば、例えば事業所で作成しているマニュアルに添って、新人に質問していけば、それは立派なスーパービジョン(一人前にするための教育)となります。包括センターであれば、運営基準等の法令に則して確認していく方法があります。
 
 どちらの場合も、必ず実施しなければいけないことを、その根拠を脇に置いて確認することが大事です。相手に必要なことを身につけてもらうことを目的とし、その必要性の根拠を両者の間の共通の土台とするのです。ですから自分がその時点でできるかどうかは関係ありません。こう考えれば、居宅の経験がない包括の主任ケアマネさんでも、居宅の方へのスーパービジョンができますよね。「指導をしなければいけない」と肩肘はらずに、当たり前のことを一緒に確認していくことから始めてみることもあるそうです。

3.スーパービジョンの目的はなにか
 定義を明らかにしたところで、あらためて「スーパービジョンとは何か」について、考えてみましょう。
 簡単に言ってしまえば、スーパービジョンとは一人前の信頼できるケアマネジャーとして機能してもらうために行う様々な支援です。新人が組織に入ってきてもすぐに仕事ができるわけがありません。業務を全うするために必要なことを身につけるための方法―それがスーパービジョンなのです。
 
 「必要なこと」とは、その組織(居宅・介護保険施設・小規模多機能など)と個人の背景(基礎職種や人生経験など)によって異なります。また、その時に担当するケース内容によっても要求されるものが変わるため、それにあわせて変化していきます。適宜、必要なことを必要な時に補うのもスーパービジョンのひとつの要素といえるでしょう。
 
 このように、スーパービジョンはケアマネジャーのような対人援助職のスキルアップに、大きく寄与する手法なのです。とはいえ、いきなり完璧なスーパーバイザーになるのはちょっと無理があるようです。できることから、少しずつ始めることが大事ということです。

(2)スーパービジョンの「契約」とは
 「契約」と聞くと、皆さんは文書によって交わされるものをイメージされるのではないでしょうか? しかし、ここで言う契約とは、契約事項をまとめた書類に印を押して(そうする場合もありますが)行われるものではなく、互いに何をするのかを了解し合うことを指しています。スーパービジョンの実践において、契約は重要なことです。契約が意味することを、考えていきましょう。

1.契約で範囲を決める
 個人スーパービジョンを例に考えていきます。現状ではあまり意識されていないようですが、スーパービジョンの開始前に約束ごとを決めておくことはとても大切です。例えば、「スーパーバイザーは(支援などが)うまくできなかった理由は問わず(スーパーバイジーが発言するのは可)、どうすればよかったかの助言を行う」「バイジーは、バイザーの言葉の意味を理解できない場合、はっきりそれを認め、バイザーに伝える」「今後の支援、実践につながることのみについて話す」など、参加しやすくするためのルールを明確にしておくのです。
 
 また、何を話題(テーマ)にするのかも重要です。特に、スーパービジョンをする方も受ける方も経験がなくて不安な場合は、少し触れたように、「事業所の運営規定に基づいた実践になっているかを確認する」「厚生労働省通知に示されたルールを逸脱していないか」といった介護支援専門員の基本的業務を一緒に点検することから始めることをお勧めします。こうした点であればきちんと実践できているはずですし確認も容易ですから、無用の不安をもたずに済みます。あるいは、普段気になっている点を再確認し、自信へ変えることができます。
 
 つまり契約の中身とは、こうしたルールやテーマをあらかじめ互いに確認し、それ以外のことは行わない、もしその範囲を超える場合には再契約を必要とするということです。すなわち、バイザーとバイジーが今後スーパービジョンにおいて実施していくルールとテーマを明らかにし、了承しあうことなのです。また、そのために必要なこと(方法、時間、回数、頻度等)を決めておきましょう。

2.なぜ契約が必要か
 スーパービジョンの目的は専門職としての成長、すなわち実践力の向上です。いくらバイザーが必要だと判断しても、現時点のバイジーの力量では理解できないことや実現できそうにない提案は、その後の実践にはつながりません。そこで、事例や自分自身の支援の経過を振り返るには、まずバイジーが理解している範囲からスタートするしかないわけです。言い換えれば、バイザー(主任介護支援専門員)は自分の期待を相手に強制してはいけないのです。これはバイジーにも言えることです。勝手に、「主任介護支援専門員ならなんでも教えてくれる」といった思い込みでスタートしてはうまくいかないでしょう。

 「契約」を意識すれば、契約内容の合意を作る過程で、相手の求めているものと自分が提供しようとしているもの、または自分が提供できるものと相手の期待にずれがないかを互いに確認することができます。スタートラインとゴールを共通のものとする作業を事前に行い、共通になったものだけを契約するのです。
 
 例えば、「介護支援専門員業務に必要なことは何かを明らかにする」と「介護支援専門員の業務に必要なことを獲得する」では、一見似ているようですが、スーパービジョンの範囲がだいぶ異なります。前者であれば、バイザーとバイジーが了解しあえれば終了です。しかし後者であれば、バイザーにはバイジーに不足していることを明らかにし、それを獲得できるようにする責任が伴うことになります

(3)スーパービジョンと事例検討会との違い
 主任介護支援専門員研修の受講者がもっとも理解しにくかったことが事例検討会とスーパービジョンの違いであったように感じました。まずは、両者の違いを把握し、スーパービジョンへの理解を深める入り口です。

1.事例への興味は邪魔になる?
 日常的に利用者の支援をしている場合、興味関心が事例へと向かうのは当然のことです。ただ、それゆえにスーパービジョンの場面でも、つい事例に目がいってしまいがちです。しかし、利用者に対して責任をもってケアマネジメントを行うのは、あくまでも担当ケアマネジャーであり、主任ケアマネジャーの役割ではないはずです。
 
 事例検討会の場で意見やアイデアを求められているのであれば、もちろんそれで構いません。しかし、スーパーバイザーとして援助をする場合、スーパービジョンとは、その担当者(スーパーバイジー)がよりよい支援を自らできるようにすることだからです。

2.焦点はバイジー、その人が主役
 スーパービジョンの場面において、興味関心はスーパーバイジーその人になります。すなわち、皆さんがかかわる地域や事業所内のケアマネジャーになります。たとえ事例を通して話をする場合においても、焦点がどこに置かれるかが決定的に違うのです。
 
 スーパービジョンは、そのケアマネジャーが自分らしく仕事をするために、今できていること・できていないことに気づき、何をどうしていったらよいかを自分自身で理解し実践できるようになることが目的です。そのため、どんな場面や事柄について、その人(バイジー)がどんな対応をするのか、どんな考え方をしているのかに着目していきます。それを把握するための、いわば材料が事例となるわけです。ですから、ひとつの事例を通じて理解できたことを、他の事例に置き換えて、再度確認することができるわけです。
 
 一方、事例検討会においては、事例そのものに焦点を当てていきます。その事例に即した理解や支援のあり方を考えていくことになります。事例に生じた具体的な課題を解決することが目的なのです。もちろん、その検討のなかで、支援者自身の気づきや理解を深めていくなどの、スーパービジョンの要素を加味することは可能です。

3.どうすればスーパービジョンになるのか
 スーパービジョンの原則を述べたいと思います。
 まずスーパービジョンとは、契約に基づいて実施されるものです。そのため何を目的とするかに関して、バイザーとバイジーとの間で共有されている必要があります。いくらバイザーが「○○を身につけて欲しい」と思っていても相手がそのことに同意しなければ(気がついていなければ)届かない場合もあるのです。
 
 単なるアドバイスは、スーパービジョンではありません。「○○が必要だ」とバイザーとバイジーの双方の了解の上に、その必要なことをバイジーが受け取るところまで、バイザーは責任を負うのです。ですから、バイザー側も、スーパービジョンで扱う範囲を自分の力量にあった内容に限定しておくことが重要になるのです。こうなってほしいという期待をただ負わせるのではなく、バイザー自身が理解し・説明することができ、また自身の力でバイジーをそこまで導くことができるものが対象となります。

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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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