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 ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

2012-03-18 [ Sun ]
テーマ:スーパービジョン

 介護施設等で、主任介護支援専門員に要求されるスーパーバイザーとしてどのようなの役割で、その責務をどのように果たしていけばいいのか? 経験が浅くても無理なくできるスーパービジョンの方法を紹介します。

1.スーパービジョンとは
 スーパービジョンという言葉を知っていますか?スーパービジョンという言葉は聞いたことがあっても、中身がよくわからないという人もけっこう多いのではないでしょうか?

①スーパービジョンの定義
 識者によりスーパービジョンの定義に差異はありますが、ここでは、月刊『ケアマネジャー』3月号に掲載されていた昭和大学教授・高橋学氏の定義がわかりやすいので紹介します。

 「スーパービジョンは、援助者の専門的実践についての指導・調整・教育・評価する立場にある機関の管理運営責任を持つ職員が行うもので、スーパーバイジーとの信頼関係を基底にその人の仕事を管理し、教育し、指示することによって専門家としての熟成を図るものである。スーパーバイザーの究極の目的は、機関の方針と手続きに従って、利用者へのサービスが量的・質的に最高の水準となるように取り組むことである」(21頁)

 なじみのない用語にとまどう人もいるかもしれませんので、まず、よく使用される語句について、整理をしておきましょう。

 スーパービジョン(supervision 名詞)、あるいはスーパーバイズ(supervise 動詞)とは、上記の定義に基づいた一連のプロセスを指します。方法としては、事例または課題を題材にしながら、双方向のやり取り(口頭・文書等)で進められます。

 スーパーバイザーとは、スーパービジョンを行う人です。上記の定義でいえば、「機関の管理運営責任を持つ職員」を指します。一方、スーパーバイジーとは、スーパービジョンを受ける人です。これから専門家としての熟成過程にある人となります。
 この連載のなかで考えるとすれば、スーパーバイザーが主任介護支援専門員であり、地域のケアマネや事業所のケアマネジャーがスーパーバイジーということになります。

②スーパービジョンの目的はなにか
  定義を明らかにしたところで、あらためて「スーパービジョンとは何か」について、考えてみましょう。
 簡単に言ってしまえば、スーパービジョンとは一人前の信頼できるケアマネジャーとして機能してもらうために行う様々な支援です。新人が組織に入ってきてもすぐに仕事ができるわけがありません。業務を全うするために必要なことを身につけるための方法―それがスーパービジョンなのです。
 「必要なこと」とは、その組織(居宅・介護保険施設・小規模多機能など)と個人の背景(基礎職種や人生経験など)によって異なります。また、その時に担当するケース内容によっても要求されるものが変わるため、それにあわせて変化していきます。適宜、必要なことを必要な時に補うのもスーパービジョンのひとつの要素といえるでしょう。
 
このように、スーパービジョンはケアマネジャーのような対人援助職のスキルアップに、大きく寄与する手法なのです。とはいえ、いきなり完璧なスーパーバイザーになるのはちょっと無理があります。できることから、少しずつ始めましょう。

③それでは、別の識者による介護業務におけるスーパービジョンについて考えてみよう。
1.スーパービジョン、スーパーバイズとは
(1)言葉の意味
スーパービジョン(supervision):監督
スーパーバイズ(supervise):監督する
類似語 監督:(人)a superintendent (スポーツ)a manager (映画)a director
監督する:superintend, supervise, control, oversee, direct

(2)定 義
スーパービジョン、スーパーバイズは社会福祉領域、臨床心理領域での専門用語。
「スーパービジョンとは、ソーシャルワークの実践家が、彼にとり責任のあるもう一人の実践家に、彼の能力の最高まで行うことができるように援助する過程である。」
(ドロシー・ペティーズ)
個別援助技術や集団援助技術はソーシャルワークの実践者と援助の必要な利用者との援助関係を理論化、体系化したものだが、スーパービジョンやスーパーバイズはソーシャルワークの実践者とその上司との援助関係を理論化、体系化したもの。

さらに別の切り口で、
Ⅰ.スーパービジョンの原理
・スーパービジョンのイメージは自動車学校である。教官は「あなたは臆病者ですね」とは言わない。性格に触れると教育分析のイメージとなる。自動車の運転というスキルに焦点を当てるとスーパービジョンのイメージとなる。
・スーパービジョンについての研究はまだ始まったばかりである。
 
(1)定義
・「方法や技法,すなわちスキルに関する自己盲点に気づかせる」ということがスーパービジョンの定義である。
・「君は面接の時に,クライエントにクローズドクエスチョンばかりだったが,何か理由があったのか?」と投げかけられて初めて,自分の面接の「傾向・癖」に気づくこともあるだろう。
・自分のやり方を外から離れて見るという機会はなかなかない。
・面接でも学習指導でも,何年経験を重ねても自分の盲点に気づかないかぎりは,腕は上がらないのではないだろうか。
・人様からお金を取ってカウンセリングをするカウンセラーは,スーパービジョンをしっかりと受けて,自分の腕を磨くことが職業倫理である。(ソーシャルワークを学ぶ人の場合は,一般的に2年程度はスーパービジョンを受けている。)
 
(2)カウンセリングとの相違
・カウンセリングではクライエントのパーソナリティに触れるなど,深入りすることができるが,スーパービジョンでは,深入りすることはない。(生い立ちや自殺に関する話題などに触れることはない) クライエントにどのような対応をしているかに焦点を当てる。ヘルピングスキル,コーピングスキル,コミュニケーションスキル,アサーションスキル,スタディスキルなどのスキルに焦点を当てる。「○○のやり方は,よくない」というようにスキルの足らない部分を積極的にクリアにしていく。
・カウンセリングでは,「君の人生だから最終決定は君がすればいい」という考えに立つので,その決定に関して責任を問われるということはない。しかし,スーパービジョンでは,問題の解決をスーパーバイジーと共に,スーパーバイザーが検討し考えていくので,共に責任を持つことになるし,責任も問われることになる。ちょうど,自動車学校の教官が教習中に生徒が事故を起こせば責任を問われるのと同じである。
 
(3)その他
・アメリカでカウンセリングを勉強していると,「カウンセリングのスーパーパイザーは誰か?」,「教育分析は誰に受けたか?」,「リサーチに関するスーパーパイザーは誰か?」ということが必ず,質問される。それほど,スーパービジョンが大切ということである。・以前,教育研究所で,教師の相談を担当していた時の経験では,病休の教師のほとんどは,若い時に先輩教師からスーパービジョンを受けていれば,病気にならずにすんだのではないかと推測できる。「子供たちに話しかけながら板書しても,子供たちにはしっかりと話が伝わらないようだよ」,「子供たちが板書を写している時に説明をするのはどうだろうか?」など,先輩教師から手取り足取り,授業の進め方についてスーパーバイズを受けた教師は将来息詰まらないように見える。
・教育カウンセラーの場合は,次の7つのスキルについて,可能な限り,スーパービジョンを受けておくことが望ましい。「構成的グループエンカウンターのリーダーとしてのスキル」,「キャリアガイダンスを展開していくためのスキル」,「サイコエデュケーションを展開していくためのスキル」,「カウンセリングを生かした授業のスキル」,「特活,グループ指導などのグループワークのスキル」,「個別指導のスキル」,「リサーチのスキル」である。ただし,何から何までスーパービジョンを受けることも難しいだろうから,その時には,「このスキルに関してはこの人ならスーパーバイザーとして適任である」という人的ネットワークをリファー先として持っていると強い。
 
Ⅱ.スーパーバイザーの条件
(1)カウンセリングモデルを持つこと
・スーパーバイザーは自分にとってしっくりとなじむモデルを持っていることが大切である。アイビーのマイクロカウンセリング,カーカフのヘルピング,コーヒーカップ方式,上地安昭さんのモデルなどを参考にして,自分が使いやすいモデルを持つことがポイントである。私(國分)は,個別面接,構成的グループエンカウンター,サイコエデュケーションなどのスーパービジョンを行う際に,コーヒーカップ方式をモデルとして用いている。そして,「思考・行動・感情」の三位一体論を視点にしてスーパービジョンを行うことが多い。
 
(2)複数の理論や方法になじんでおくこと
・人を指導する場合,「作戦の立て方(トリートメントプラン,ストラテジー)」がうまいかどうかは大きなポイントとなる。作戦の中でも,アセスメントが特に大切である。何がこの人の問題なのかを読みとることがアセスメント。問題をつかんだら,目標(ゴール)を設定する。設定したら,目標達成のためにはどうすればいいかという方法を考える。作戦の善し悪しを左右するアセスメントのための理論に複数なじんでおくとよい。診断に役立つ理論としては「精神分析」「論理療法」「交流分析」が挙げられる。一方で,診断には少し弱いのが「ロジャーズの自己理論」だと思われる。ロジャーズは面接における会話そのものが薬となるという考えなので,診断には少し弱い。
 
(3)アセスメントやインターベンション(介入)がスムーズにできること
・複数の理論や方法になじんでおくと,アセスメントやインターベンションがパッとできるようになる。
・授業の中で指名したり,指導したりすることもインターベンション。また,解釈したり,サポートしたりすることもインターベンション。つまり,授業の中でも,カウンセリングの中でも何かをするということはインターベンションである。
 
Ⅲ.スーパービジョンのスタイル
・二つのスタイルがある。一つは「伝統的立場」,一つは「新しい立場」である。
・伝統的立場は,「君はクライエントの話を傾聴していない」のように,説教風のスーパービジョン。新しい立場は,ケーガンに代表される,「今の君の進め方で,クライエントはどう感じただろうか?」のように,クライエントが叱られたと感じることなく,自らが気づいていくようにする,育てるスーパービジョン。
・育てるスーパービジョンは,スーパーバイジーが,終わったあとで元気になるのがポイントである。質問技法で進められる点もポイントである。例えば,カウンセリングモデルをコーヒーカップ方式に据え,育てるスーパービジョンを行うと次のような展開になる。(スーパーバイザーの質問の一例を紹介する)
 
<スーパーバイジーとクライエントのリレーションを考えさせるために>
・「今日のカウンセリングを,クライエントはどう思ったと思う?」
・「クライエントはどういう気持ちで来週来ると思う?」
・「面接の間,クライエントはどういう表情をしていた?」
 
<問題の把握が妥当だったかを考えさせるために>
・「クライエントが君に一番言いたかったのはどんなことだったの?」
・「クライエントの気持ちを確認した?」
・「クライエントが言いたかったことは何なのか,確認したい気持ちはあるの?」
 
<処置の仕方が妥当だったかを考えさせるために>
・「課題を出したそうだけど,クライエントはどんな様子だったの?」
・「もし課題をやってこない時には,どうしようと思っているの?」

などなどいろんな説があることを学んだ。

本日の午前中はスーパーバイザーについて、訓覇教授の講演があるので、1か月ぶりに会えることが楽しみだ・・・・・。
                  

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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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