ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2012-01-12 [ Thu ]
テーマ:議員研修

今日から、議員研修1日目です。辻哲夫教授のお話ですが、内容と少し違うかもわかりませんが概要を紹介します。

1.まず、キーワードは超高齢化社会です。

 医療を取り巻く環境というのは、キーワードは高齢化なんですね。高齢化の対応については、この20年間が勝負だろうということを申し上げたいと思います。勝負というのはこの20年間に大きな変革をしなければならないだろうということです。

 高齢化率は今概ね20%で、2030年には30%、2055年にはなんと40%になっていくと見通されております。2055年の予測はともかく、20年後に30%というのは確実でして、特に高齢者が増えることによって高齢化率が増えるというのはこの20年のことなんですね。

 言葉の評判が悪いですが後期高齢者、すなわち75歳以上人口が1100万から1200万に、2005年から見て増えております。65~74歳人口はもう一緒なんですね、高齢者人口としてはここで概ね横ばい。後期高齢期というのは、個人差はもちろん大きくありますけれども、一般的には心身が虚弱になると、人間が生物である以上虚弱になっていく年齢と国際的にも認識されておりまして、この絶対数の面積がこのグラフ(別紙資料)の上へ膨らんでいくというのは、これは大変大きな変化です。私は団塊の世代で、生きておればこの時82歳でこの人口の大きなグループに私自身も入る訳です。

 この高齢者の高齢化に対してどのように日本の医療福祉は対応していくのかということが問題になります。20年というのはあっという間ですね。20年前というのはちょうど介護保険の準備を始めたころでした。ちょうど21世紀の初頭をイメージして介護保険ができて約10年経ったわけですが、まるで特急列車に乗っているようでした。たったその20年で今後こういうことが起こるということを脅威に感じます。

 そこで高齢化にどう対応するのかということでございます。しかも増加する人口は大都市で起こるということが確実であります。地方においてもその中の都市部で高齢化するということであります。名張でもこれから高齢化することが予測されています。要するに日本の高度成長期に移動した人口がこれから後期高齢者になっていくということです。したがってこれから20年の日本の高齢化というのは都市の高齢化も地方の高齢化も避けられません。施設の整備を相当、地方部・郡部は終えてきているわけですが、都市の方は整備がまだ終わっているとは言えません。本当に施設の整備ができるのか、それから、施設のケアだけでこれから本当に良いケアなのか、ということは大きな問題です。都市部の高齢化に対して日本のケアシステム、要介護状態に対するケアシステムの日本におけるあり方がこれからさらに問い直されるという状況にきております。

 端的に言えば、これまでは困った方、困った家族を含めて、困った方をどこかで預かるということで対応してきました。どこかで預かるということを都市でやりきれるのかどうかという問題があります。そしてどこかで預かるということでよしとして済むことも問題になります。それが本当に高齢化社会の姿であろうかと、そういう大きな問題を考えていかなければならない時代をこれから迎えることになります。

 もう一つ非常に大きな事実は、病院死亡率なんですが、戦後は1割強ぐらいの方が病院で死亡して大部分が家で亡くなるという状況でした。自宅で亡くなるのが普通の人間としての営みであると考えられていて、おそらく少し前までの歴史でそういう状況でしたが、戦後、おそらく日本史始まって以来と言っていいでしょう、医療機関で亡くなる方の割合が一直線に増えて今は80%を超えている状況であります。

 これは国際的にも、例外的にカナダの医療機関死亡率も高いんですけれども、まことに異例の数字でありました。これは医療費がどうこうという問題の前に、それが幸せなのかということがこれから社会全体の大きな問題として語られるようになるであろうと予測されています。生老病死というその人間の定めの中で起こることについて、医療機関で、すなわち基本的には病院は死との戦い、いわば戦場であるといっていいと思いますが、そういうところで死亡していくということが幸せなんだろうかと、そういうことが議論される時期が近づいて来ていると思います。

2.死亡数の増加も大きな問題

 年間死亡数の増加も大きな問題です。これをどういう風に社会に訴えたらいいのだろうかと思っている時にグラフにしてもらったのですが、年間死亡数は昭和の時代には概ね80万弱で推移していたのですが、平成に入りましてからものすごい超スピードでジェットコースターを逆に上がっていくような勢いで上がっていきまして、統計の最新数値では110万ですが、今後おそらく170万弱になっていると思います。それでこの大きなポイントは昭和40年頃には75歳未満の死亡と75歳以上の死亡を比較すると、75歳未満が2/3、75歳以上が1/3だったんですね。それが今は、75歳未満が1/3で、75歳以上が2/3になっております。あと20年経つと、75歳以上が3/4、75歳未満が1/4となります。今75才未満の死というのは若死にですね、平均寿命よりも若い時期ですから。75歳以上の現実の老いの姿というのは80、90という年齢ですけれどもそれで亡くなる方が、4分の3以上になるという時代がやってきます。老いて虚弱になって死んでいくというのが大部分の方であるという状況です。ピンピンコロリ、すなわちPPKは、現実には慢性疾患が中心の疾病構造のもとでは、相当部分の方が、男性の7割、女性の9割は徐々に弱って死ぬことになるんですね。男性の1割は90ぐらいまでずっと自立を維持できるというグループがありますが、女性は徐々に弱っていくという方が大部分です。大部分の方が徐々に弱る、虚弱になって死に至るということですから、このプロセスで医療福祉に対する需要がこれからものすごい拡大を続けていくわけですね。それに社会がどう対応できるかと、そういう話です。

 考えてみますと、こうした状況と向きあい続けて改革にも携わったんですけれども、こうした姿そのものは日本の経済成長あるいは経済発展の成果だと思うんですね。栄養水準が上がり、なおかつ素晴らしい医療技術が進むと、そしてそれが医療保険制度を通して国民全体に浸透する、そしてみんなが長生きする。したがって経済発展の成果ですよね、もしそれが、本当に年取るのが怖いとどうなるのでしょうか。弱るのも怖くなると、もしそういう社会であれば経済発展というものがよかったのだろうかということが問い直されるような時代になることさえありうるということで、非常に大きな対応が必要です。


4.健康と自立の維持が大切

 さらに超高齢社会の姿はどういうことかと申しますと、認知症の方が増えるということですね。75歳、80歳、85歳と大体5歳刻みぐらいで認知症の発症率が倍化していきますので、ワクチンが開発されようとしていると聞いていますが、それにしても高齢障害者というと認知症を持っているという様相がより深まってくるということです。

 それからもう一つは、2025年で大体4割近くが1人暮らし、3割が夫婦のみ、他世代と同居するのが3割と日本はまだ高いですけど、基本的には高齢者だけの世帯、あるいは1人世帯という状況がさらに予想されており、これは相当大変なことでございます。結論はですね、高齢者は元気ということですね。高齢者が増えても怖くないじゃないかということであります。元気で頑張れれば、素晴らしい経験を持った人が増えて素晴らしい世の中になるのではないかと思っています。私はこれは本当に基本だと思います。したがって基本的には皆ができる限り健康でそして自立を維持して、いきいきと過ごしていく社会を目指すということが重要になります。これが高齢社会のメインロードですね。しかし人間は今のグラフが示したように必ず死にます。したがって死に向かって虚弱な期間を迎えるということも大部分については事実であります。したがって、弱ったときの対応をどうするか、わたしは弱ったらおしまい、弱った人に何かをするのは無駄なことだ、というのは間違いだと思います。

 最近、この年になってまた夫婦二人の親4人のうち3人を見送りましたが、弱っても喜びや悲しみはいかなるものか、その時にこそ人生の喜びというものが味わえる、そういう社会であってほしいし、弱ったときに心を閉じて虚しくなるというのはいかがなものかとしみじみ思います。要するに、そのときに如何なる生があるかということを真剣に考えるべきだと思います。20年間高齢化と向き合ってきましたけれども、ケアシステムの方で非常に大きな発見をしたんです。ひと言で言いますと、大規模な多床室、6人部屋などベッドがたくさんある部屋です、そういうところで高齢者をケアするとむしろ弱っていくということです。特別養護老人ホームの関係者の言葉を借りると「施設は人を弱める」と、そういうことが分かったわけです。

 そして一方において、基本的には個室生活をしているわけですけども、個室で自分の生活を持ち、そして必要な時には共通空間に出ていくというような、今までのようなライフスタイルを維持させると自立が維持できるのです。これは、特別養護老人ホームをユニットケアという形態で1人部屋にして、ユニットごとにグループを作って自分たちの生活を維持できるようにすると、会話の量も、歩く歩行数も増えたんですね。

 そして極めつけは宅老所というものでして、これは福岡の寄合というのが有名ですが、寺の境内に7、8人ですけども下宿屋的な建物がありまして、そこで思い思いに一緒に住んで、昼間は共通空間で一緒に生活して、本当に絵に描いたようなシーンなんですけどもケアワーカーが座っていて、お年寄りが膝で寝ていて、もう一人のお年寄りがそのケアワーカーの肩をもんでいるというシーンがありました。これは日常性そのものです。そして全員が何らかの役割を持ちあっている。そうすると、思い思いに高齢者が落ち着いていくんですね。かつては回廊型といいまして、わたし20年前に老人福祉課長をやっていましたけども、ぐるぐるぐるぐる施設の中を歩いてくださいという廊下の形がありました。そしたら疲れてくださるんではないかと、こういうことをやっていた。しかし解決はしませんでした。実はその人の日常生活を享受できるような疑似日常性を作ったときにその人の生活の不安がなく過ごせるということだったんですね。

 認知症も、今では「問題行動」と言ってはいけないと、「行動障害」と言っていますが、徘徊とか譫妄とか周りが混乱するような行為がなければかわいいおじいちゃんでありおばあちゃんであるということです。そのような状態がすべてとはいいませんが、できれは地域の中でその人らしく共に生きられるような環境をつくる社会である方がよいということが、日本でも確認されたわけですね。これは非常に大きな事実でありまして、正直言ってこれは特養自体が悪いわけではないですが、そういう集団的な生活に自分自身が行くとしたら嫌だなあと正直思っていました。今言ったような全員が自立できるようなシステムでは、お世話するケアワーカーにも達成感があります。知的障害者とか障害者自身もそのような生活スタイルが一番いいわけです。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ctj07146.blog33.fc2.com/tb.php/685-1e3aff2e

 | HOME | 

2017-08

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

義援金募集

FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。