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 ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

2011-11-11 [ Fri ]
テーマ:酪農家の現状

昨日、酪農家を視察したので紹介しよう。

 全国、特に三重県の酪農家の経営は、深刻の度を増している。高齢化の進行、家畜排せつ物処理法に絡んだ設備投資など課題は山積である。特に近年は、配合肥料や粗肥料の価格が高騰している。

 また、燃油、資材、肥料価格等も高騰した。牛に限らず畜産物全体、さらには加工食品も含めて価格改定が続いた。
 そのため、酪農は効率主義に傾斜しすぎているのではないかという問題意識を持っている方も多いと思う。高泌乳の追求とそれを達成する小産子飼育系は、「健康な牛乳」を生産することが必要である。人と牛にやさしい酪農の実現は重要な課題である。

1.乳牛(ホルスタイン)について
 我が国のホルスタインは約90万頭と推定されるが、ここには約250頭飼育されている。雌の一生であるが、生後14~16か月で受胎し、平均280日の妊娠期間で子牛を分娩する。平均6400kgであり、一日当たり200kgの水分と肥料を45kgとり、生乳40kgと糞尿を同等に出す。

 牛舎の環境は、気温が0~20℃、湿度が70%以下の気候が良いとされている。体温は38度ぐらいであるが高いときには45℃ぐらいにもなるという。高温になる呼吸数も増え、体温が上がると乳量は減量するし、死亡することもある。反対に低温には比較的強い。所で、牛の第一胃内は、肥料の量、水分・pH・けん気度・温度などで環境の変化に合わせて調整される。餌と一緒に炭酸塩が含まれる唾液が分泌されて第一胃で発酵された酸を中和して、ビタミンの合成がされることになる。いわゆる微生物によって消化・吸収されるしくみである。

 この牧場の特徴の一つに1頭の毎日の管理作業の状況を記録するファイルがある。このファイルには、子牛が生まれた時の状況は記されており、その後の親牛の健康管理が記されてわかるようになっている。繁殖障害は、飼育管理が原因で発生する。子牛の出産は、正常でないこともあるらしく、綱でひっぱったとか逆子になったりする。また、乳熱が出たり健康管理は大変である。

 重要な管理の1つである抗生物質に関して、いろいろな管理をしていることがわかった。まず、牛舎の中で、抗生物質を注入すつ牛には別の柵で、健康な牛と別離していろいろな抗生物質を間違わないように、そして生乳の中に混じらないようにしていることである。保管場所も別棟に置いてあり明確にしていた。

 また、日常の健康管理のためにPC管理をしており、アメリカ製のソフトに1頭ごとの平均乳量などを毎日あるいは毎月の平均状況がグラフで見られるようになっており、発情などのことがわかるようになっている。ホワイトボードにも必要な手配りなども記入していた。

3.飼育管理
 ①肥料と管理
  5種類の配合肥料に2種類の肥料を加えたものである。
非遺伝子組換え飼料の有機牛乳づくりを実践しており、乾牧草・稲わら、とうもろこし、醤油・かすなどの
配合肥料を一括で作り、他の酪農家と一緒に使用している。

 また、地域内自給のために、稲わらと堆肥の交換システムを確立している。

 ②肥料の与え方
朝10時前後と午後の2回である。

 ③乳牛の管理
 愛情を持って接し、優しく取り扱う。1日に1回は牛体の手入れ(毛ブラシと金ぐし)を行う。牛は、耳に個体識別番号を表示して管理している。

 ④乳生産を高める環境づくり
 先にも述べたが、気温 0~20℃、湿度 80~90%以下、開放式牛舎であるため、屋根・側壁の断熱、通風・換気に注意を要す。そのため夏には屋根から井戸水で冷やすそうだ。また、風通しを良くするために天井下の扇風機をかけ、空気中の水分を出来るだけ舎外に出すことが重要であるそうだ。

4.搾乳(ミルキングパーラー)
 8頭2列式の絞り出し機(ストール部)が両面にあり、1日に2回の搾乳を行う。原則は、女性が担当になっている。それは、乳頭の消毒が必須であるが男性はずぼらをすることが多く、女性にしているとのこと。乳頭カップの搾乳前の洗浄・消毒が大切である。乳頭に3つの乳頭カップを装着し搾乳するが、乳の出やすい牛と出にくい牛があるそうだ。子のミルカーは、乳頭管から乳を陰圧によって吸引する仕組みである。
 ※注意点は、細菌に汚されている乳を除去したり、乳房炎の有無の検査(粒々があるかなど)

5.乳処理法(アメリカ製)
 ミルキングパーラーでしぼった乳は、パイプでタンク式バルククーラ(かくはんしながら5℃以下の冷却・保存する)に送られる。

6.生乳の細菌汚染の原因
 ミルクカーの洗浄、バルククーラーの洗浄不良、乳牛個体管理の不適、機器の故障、整備不良、搾乳衛生不良、バルククーラスイッチの入れ忘れなど
 また、異常乳は、いずれも飼育管理がよくないと起こるそうだ。抗生物質を乳房炎の治療に用いると、抗生物質が直接牛乳の中に混入するため、管理が必要だ。

7.乳牛の健康管理
 ①糞尿の管理:1日に2回午前と午後
  ふん40kg、尿20kg
 きゅう肥づくりの重要な点は、好気性の発酵を行わせるため、材料の水分を60%程度に調節すること。また通気性をよくするために、ときどきかくはんや切り返しを行う。水分調節は、おがくずや豆腐かすを混ぜたりして、天日乾燥などを行っていた。
 悪臭対策が主であるそうだが、苦労したそうだが、いまでも自治会から時々夕刻にクレームが多いそうだ。、

 ②獣医者が3日に一回定期検査を実施。

8.牛乳の衛生上の取り扱い
・出産後5日以内の乳は、正常乳と成分が異なるので、出荷が認められない。
・薬剤の使用後、あるいは3日以内の牛の乳は、出荷できない。

ほかにもあるが、酪農家は大変である。まず、牛が大好きでなければできないですね。そして、私たちに健康な牛乳を供給するために牛の健康管理を子どもを育てるごとく愛情を注いでくれていることがよくわかった1日でした。

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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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