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 ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

2010-11-07 [ Sun ]
 高齢社会の序章に入り、日本人の「死」が大きな転換期を迎えている。戦後、1960年代までは自宅で最期を迎えるのが当たり前だった。厚生労働省の人口動態統計をみても、60年は病院・一般診療所での死が全体の21.9%、在宅死が70.7%と大多数が自宅で看取りを行っていた。
 転機が訪れたのは70年代。高度成長期に入り自宅死が低下する一方で、病院等での死亡が上昇。77年に逆転してから病院で最期を迎えることが主流となった。2009年は、病院等での死亡者数が92.3万人と全体の約8割を占める状況だ。
 ところが、ここ数年の動きをみると、00年にスタートした介護保険制度に基づく特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設、有料老人ホームといった高齢者施設での死だ。09年の病院死が横ばいに対し、前述の施設死は前年比28%増の7万6750人、00年の4万9449人と比べると5割以上も増加している。
 団塊世代が75歳以上になる25年には現在の3割増の年間152万人が死亡するが、この高齢者施設と自宅での死が60万人を突破すると三菱総合研究所は予想している。
 しかし、現状のままでは、看取りの場となるはずの高齢者施設は不足し、在宅死のための訪問看護や介護などのインフラも不十分である。行き場を失い自宅を「死に場所」にせざるを得ない「死に場所避難民」が急増する懸念がある。
 この原因は「政策的要因」「社会的要因」の2点である。
最初の政策的要因の1つは、入院日数削減、病床数削減である。入院日数削減は、「医療費適正化策」など入院に関する診療報酬体系の見直しが繰り広げられ、促したものである。病床数削減は、93年の194.9万床から09年には11%減の174.3万床となった。
 社会的要因は、80~90年代にかけて、高齢者の高額な医療費を狙った「老人病院」が社会問題となったことである。行き先のない高齢者は入院するしかないというような問題が表面化し高齢者を入院させるよりも、介護施設や高齢者住宅などを整備して介護や生活に力点を置いたケアを重視することが求められた。
 現在、特養への入所待機者は全国で42万人にものぼる。そのため、介護の必要性の高い(重度)人から優先的に入院させた結果、入所者の重度化と高齢化が進み、看取りケアの要望が高まっていった。06年の介護報酬改定で看取りを行った施設に介護報酬が加算される「看取り介護加算」の仕組みが導入され、特養は最期を迎える場として位置づけられつつある。
 一方、老健の役割は、本来、病院から直接自宅に戻るのが難しいケースで、リハビリなどを実施して一定程度をケアする中間施設であった。しかし、ここでも入所者の重度化に伴い、自宅に戻ることなく最期を迎える高齢者が増えている。特養と比べると医師1人が常駐し、看護婦配置基準が手厚いため、医療ニーズの高い高齢者が入所する傾向がある。
 高齢者住宅・施設は、全国で3.3万か所、要介護者向け居室床数は124.7万床。急増する高齢者人口に追いついていない。(月刊エコノミストより抜粋)

 名張市でも施設・居住系サービス(法定給付)の充実を目指しているが、現状は次のような状況である。
特養の施設数は、260床で約4000人が利用。老健は148床で、約2800人が利用している。また、介護療養型医療施設は 40床で、528人の利用であるが、H23年度末までに廃止の予定。
 この利用実績は年々増加しているが、特養の入所希望者(待機)がまだまだ多数いる。また老健も利用者数に比べて市内の整備数が少ない状況である。これに加え、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)が今後認知症高齢者の増加により施設の整備が足らないために必要になってくる。これからの待機者数や利用者数の動向を鑑みながら監視していきたい。

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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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