FC2ブログ

 ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

2011-09-22 [ Thu ]
テーマ:社会保障の問題

 最近、みずほ情報総研 社会保障 藤森クラスター主席研究員 藤森克彦氏の『単身急増社会の衝撃』(日本経済新聞出版社)の本を読んだ。

 本書は、単身世帯の現状とこれまでの増加の実態と要因について概観し、貧困・介護・社会的孤立など単身世帯の増加が社会にもたらす影響について考察した上で、社会保障制度の拡充の必要性と地域コミュニティーのつながりの強化について検討したものである。

 本書は4部構成で、第1部では、単身世帯の現状と増加要因、さらに将来の状況を展望し、都道府県ごとの状況についても概観している。

 第2部では、低所得者層の増加や介護需要の高まり、社会から孤立する人々の増加など、単身世帯の増加が社会に与える影響について考察し、将来的に単身世帯になりうる「単身世帯予備軍」が抱える問題について概観している。

 第3部では、日本よりも単身世帯比率の高い北欧・西欧諸国の状況を中心に、単身世帯を支える社会的制度や単身世帯の増加に関する議論を紹介し、英国の単身世帯の状況についても概観している。

 第4部では、「自助」、社会保険や生活保護制度などの「公的なセーフティネット」、地域コミュニティやNPO法人の活動など「地域の助け合い」について考察し、社会保障制度の拡充の必要性を指摘するとともに、そのための財源確保に向けた政治不信の克服について検討している。

 本書が将来の姿として用いた「2030年」は今から20年後になるが、社会の準備期間としては決して長い期間とはいえない。結婚して家族がいることが当然視されてきたこれまでの日本社会にとって、単身世帯の急増は確かに「衝撃」といえる。しかしこの衝撃は、うまく対応すれば社会をよい方向に持っていく力にもなりうるのではないか。血縁を超えて、公的にも地域としても支えあっていけるような社会の再構築を考察している。単身世帯化の動きや今後の社会保障のあり方を考える上で、本書が参考になる。

 日本は女性の平均寿命が世界最高の約86歳、男性が約79歳と、平均寿命の男女差が7年ある。

 単身者の問題は、夫と死別した一人暮らしの女性の増加に絡めて語られがちだったが、社会保障政策の研究者である著者は、綿密な調査と冷静なデータ分析から、急増が予想される中高年以降の男性単身者の問題が深刻である。
 高齢かつ単身で生活する人が急増しています。日本は世界のなかでも、飛びぬけて多いようである。国がきちんとした対策を立てるべきだと思う。特に、一人暮らしは病気になったりしたら、とても大変なことである。
 
 20年後には50~60代の男性の4人に1人が一人暮らしになり、貧困、介護、社会的孤立などに直面する。

 単身者の増加傾向はI980年代から始まっており、85年に789万だった単身世帯は2005年には1446万世帯と、この20年間で単身世帯数が3倍以上に増えた。高齢者で単身世帯が増えたのは、長寿化による高齢者人口の増加と、結婚した子どもが老親と同居しなくなったことが大きな原因だ。50代と60代の男性で単身世帯が増加したのは、これらの年齢階層の人口増加に加えて、未婚者が増えたのが大きな要因である。

50歳までに結婚したことがない人の割合を生涯未婚率と呼ぶが、男性は1985年までは3%以下だったのが、2005年には16%となった。しかも、20年後には29%となると予測されている。同じく女性は23%である。
男性では50代以上、女性では800歳以上の年齢階層で3倍以上に、特に80歳以上では男女共に5~7倍に増えている。人□は減少しても、単身世帯は増え続ける。

 中高年男性の単身世帯の増加は、団塊の世代を含み、人□の膨らむ60代では主原因が未婚と離別だが、50代では未婚者の増加が指摘され、その傾向は今後も続くという。単身世帯は、複数世帯(家族がいる世帯)に比べ、低所得のケースが多く、非正規雇用労働者の割合も高い。

 男性の高齢単身者の1割強が無年金者で、単身世帯の増加とともに貧困問題の深刻化が予想される。
 2007年、全国の150万人の生活保護受給者がいて、その半数以上(54%、81万人)を単身者が占めている。 男性41万人、女性40万人である。60代と70代の単身男性の17%が生活保護受給者。50代でも10%。これは、特に50代における単身者の貧困が深刻な状況にあることを示している。

 2008年の全国の自殺者3万2千人のうち、50代が20%を占めている。そして、その8割が男性であり、その4割が経済生活問題を動機としている。

 国際的にみて、日本社会は「社会的孤立」が進んでいる。共同住宅に住む人は地域から孤立する傾向がある。日本では介護における家族の役割が大きい。欧米諸国では、公的な介護サービスに加えて、家族以外の人によるインフォーマル・ケアが活発で、それらが高齢単身者の生活を支えている。

 未婚の中高年単身者が高齢期を迎えたとき、配偶者も子供もいないことが、これまでの高齢単身者と異なり、社会的な孤立をさらに深めることになる。

 非正規労働者の待遇改善のための最低賃金の引き上げや給付付き税額控除の導入、年金制度とは別に税金を財源にした「最低所得保障制度」など、単身世帯の視点からの社会保障制度、セーフティーネットの再構築を訴える。

今は家族と暮らしている人でも、いつかは1人になる可能性が大きい。

 急激に進行する単身社会の実態を知るうちに、自分自身の生活をどう支え、生き抜いていくのか、すべての人が将来遭遇する可能性のある重要な問題に「衝撃」を受けた。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://ctj07146.blog33.fc2.com/tb.php/502-82e69203

 | HOME | 

2019-09

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »

義援金募集

FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして

カレンダー

08 | 2019/09 | 10
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR