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 ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

2011-05-09 [ Mon ]
テーマ:認知症高齢者

 昨日、”お泊りデイ”を考える学習会に参加してきました。昨年、厚生労働省がデイサービスに宿泊ができるようにすることを検討されたことについて、参加者と認識してきましたが、総論としては「評価し、感謝する」。しかし、各論としては「危惧する点があり、提案したい」という内容です。


(1)危惧する点
①宿泊事業(ショートステイ)の期間が短かすぎるのではないか。

 今回の宿泊案については、1泊ないし2泊とされています。その程度で支えることができる場合もありますが、本人や家族などの事情によっては、1~2週間、数ヶ月、さらに、泊まりが長期化してしまう場合もあるのです。

 大規模施設に併設されたショートステイを利用した場合、お年よりは混乱し(リロケーションダメージ)、事故(骨折など)にいたることもあるのです。そうした現実の中で、デイサービスで、宿泊を始めたという宅老所の仲間がたくさんいます。これらのことを理解していただき、お年よりの状態に合わせて、必要な日数を提供できるよう、宿泊のあり方と期間を検討して欲しいと思います。


②宿泊事業の制度化で、自主事業が制限されるのではないか。
 小規模ケア(宅老所)の取り組みは、これまで必要に応じて、自主事業での宿泊や諸々の支援を行ってきました。都道府県や市区町村などの自治体では、こうした取り組みを認めないところが現在もあります。小規模ケア(宅老所)の取り組みは「制度があるから行ってきた」ものではなく、たとえ制度になくても、必要であれば民間の自主的な活動として行ってきたもので、制度の枠から漏れ落ちる人に、制度外のサービスを提供することで、その人の生活を支えてきました。

 泊まりをデイサービスで受けられるようになったからといって、それですべてのニーズを受け止められるわけではありません。にも拘わらず、同様のものが制度にあるからということで、自主事業に制限が加えられることについて危惧します。


③デイサービスの介護報酬が下がるのではないか。
 私たちの活動の基本はデイサービスであって、宿泊ではありません。繰り返しになりますが、お年よりがいかに地域で暮らし、生きていただくかを支えているのです。デイサービスの介護報酬が下がると宅老所の仲間の経営はたいへん厳しいものとなり、職員の給与も下げなければならなくなります。

 これからを担う若くて優秀な職員、なかでも男性職員がその給与では「結婚できない」「子どもをつくれない」と辞めていくことになりかねません。

 小規模ケア(宅老所)のデイサービスは、ワゴン車による巡回型で「玄関から玄関まで」の送迎ではなく、原則マンツウマンによる送迎のため、必要があれば、自宅に上がり、デイサービスに出かける準備を支援するなど、自宅の中から自宅の中までを支援してきました。

 デイサービスとは、「玄関から玄関まで」なのか、それとも「自宅の中から自宅の中まで」なのか。デイサービスのあり方の研究を進め、宅老所のデイサービスを適切に評価してほしいと思います。


(2)提案
①デイサービスの宿泊については、デイサービスの利用だけで、すでに限度額いっぱいまで使っている人がおり、そういう人のほうがより泊まりを必要とすることが多いのが現状であることから、介護報酬の支給限度額を引き上げていただきたい。在宅介護は、施設入所より多くの支援が必要であり、お金がかかるという考え方をしていただきたい。

②「宿泊付デイサービス」の提供が適切に実施されているのかどうかは、地域密着型サービスに位置づけられた「運営推進会議」など、家族や地域の住民や関係者が参画する協議の場を設置して評価を行う。

③今回の「宿泊付デイサービス」が制度化されても、これまでの民間福祉としての自主事業を制限するものにしない。また、20年来デイサービスでの泊まりに取り組み、在宅や地域で暮らすことを支援してきた小規模ケア(宅老所)の経験を新制度に活かしていただくために、国が直轄でモデル事業に取り組んでほしい。モデル事業の実施にあたっては、私たちの仲間である小規模ケア(宅老所)から積極的に採用していただきたい。

④「デイサービスでの泊まりの長期化」が、老人福祉法の規定による「有料老人ホーム」にあてはまるかどうかは、自己並びに外部(地域)評価の公表などのほか、「運営推進会議」など協議の場を設置して評価を行う。

⑤今後、「ショートステイ(宿泊)」の抜本的な改革になるように、あり方を検討していただきたい。

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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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