ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

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2014-12-28 [ Sun ]
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 農家の高齢化が進み、就業人口の平均年齢は65.8歳で、約270万といわれる農業従事世帯のうち、60%が65歳以上。年々、耕作放棄地が増え続けて39.6万haに達し、埼玉県がすっぽり入る大きさだ。当然、食料自給率は39%と低迷している。

この状況に危機感を抱き、「新しい仕組みで日本の農業を変える」と立ち上がったのが、グランパ代表取締役の阿部隆昭氏だ。同社が開発したドーム型植物工場は、その生産性や安全性の高さで大きな注目を集め、日揮や日立製作所など大手企業からの出資も相次いでいる。

エース銀行マンに転機
海外で知った効率的な農業

阿部氏は青森銀行を50歳で早期退職し、60歳で起業したという珍しいキャリアの持ち主である。何が順調なキャリアを歩んでいた阿部氏を農業に駆り立てたのだろうか?


「私は青森銀行本店の融資課長を6年務めましたが、その際に痛感したのは、一次産業で稼ぐことの難しさです。全国でも豊かと言われる青森の農業・漁業でさえ、事業者の多くは不良債権を抱えている。これを何とかしたい、と強く思いました」

転機になったのは海外経験だった。「アメリカで1年、欧州で1年勤務した時、週末は各地で郊外の農業を見学しました。アメリカは大規模農業で、欧州は日本と同じような中規模、小規模農業でビジネスとして成り立っていました。特にオランダはあんなに小さい国なのに、農産物の輸出額は世界2位。小さい国でも効率的なやり方があるのだと知りました」

もともと阿部氏は人生を3回に分けて考えていたそうだ。25歳までは学びの時期、50歳までは人に仕える時期、50歳以降は自分がやりたいことをやる時期。まさにその50歳になった時、これまでにない農家になることを志して銀行を飛び出した。

「日本の農業は朝から晩まで働いても儲からない。だから後継者が不足しているのです。平均年齢が65.8歳では5年後はどうなってしまうのか。一方、世界的に見ると人口が将来的に60億人から90億人に増えるのに、環境の変化などによって農地は3割も減ると言われています。そうすると食糧不足が起こる。日本も世界も大変な状況です。そこで私は経営の仕組み、事業の中身を変えて日本の農業を技術的に改善し、儲かるようにして再生したいと思ったのです」

しかし、阿部氏に農業の経験はない。そこで10年間を準備期間に費やした。最初の2年は公認会計事務所で働き、次の8年を農業の勉強にあてた。

そして、満を持して2004年9月、神奈川県でグランパを立ち上げた。オランダ製の世界一の性能を持つ植物プラントを輸入し、生産性と効率を高めた農業を目指した。

画期的アイデアで形勢逆転
雪国にも植物工場を


ところが、思ったようにはいかなかった。神奈川県は農地に関する規制が多かったため、行政とやり取りして規制を緩和し、「神奈川方式」を制定するのに2年かかった。作物の生産もうまくいかず、販売先の確保も難航。創業してから4年間は赤字が続いた。

そこで、阿部氏は改めて考えた。

ポイントは2つ。面積当たりの収穫量をいかに上げられるかと、市場に買ってもらえる野菜を作ることだ。

農業の危機を救う前に自社の危機を乗り越えなくてはいけない状況で、阿部氏はまず植物プラントに手を付けた。

「収穫量を上げるために、弟と一緒に太陽光利用型のエアドーム式植物工場を開発しました。これによって従来の1.5倍の収穫が可能になり、フィルムの2重被膜構造によって、冬の暖房効率が40%も改善しました」

この植物工場は画期的なアイデアだった。従来の植物工場は長方形のスペースで直線的に植物を並べるが、エアドーム式ではドーナツ型の円形水槽で水耕栽培する。野菜の成長速度に合わせて内側から外側に押し出していくことで成長に必要な間隔を保ち、円形水槽の外側で収穫をする方式のため、従来は必要だった間引き作業が不要になり、植えた苗を全て収穫できるようになったのである。鉄骨不要のドームハウスなので、15日間程度で設置できるというのも大きな利点だろう。

今、ここで作られているはレタスだ。

「日本で一番食べられている野菜がレタスなので、需要は確実にある。弊社のレタスは毎日収穫できるので安定供給できますし、路地栽培に比べて食の安全性も高いので、価格でも品質でも勝負できるようになりました」

従来の植物工場を上回る効率を実現したこのイノベーションによって同社は黒字化し、同時に国内外から注目を集めるようになった。


今ではスタッフ総勢200人、神奈川と陸前高田に計17棟のドームが並び、提携する農家にドームの提供も行っている。当然、海外への技術の輸出も視野に捉えており、「日本の技術を世界に輸出できる。そのロマンがあるから戦えるのです」と意気軒高だ。

地元・青森への想いも強い。「いずれは青森にも進出したいですね。青森は降雪が多く、農家は半年間仕事ができません。また露地栽培が中心のため、経営が気候条件に大きく左右されます。現在、私たちは降雪にも耐えられるドームハウスの開発を進めています。冬も仕事ができる植物工場で安定収入を確保し、強みの露地栽培をさらに強くする。そんな農業のモデルを築きたいと思っています」

青森での“気付き”からスタートしたグランパは、雪国の農業にイノベーションを起こすかもしれない。

阿部 隆昭(あべ・たかあき)
1943年青森市生まれ。日本大学経済学部卒業後、1968年青森銀行に入行。本店融資課長、柳町通支店長、津軽支店長、東京国際部部長などを歴任後、退職し2004年にグランパを設立
地方創生のアイデア

月刊事業構想では、「地域未来構想  プロジェクトニッポン」と題して、毎号、都道府県特集を組んでいます。政府の重要政策の一つに地方創生が掲げられていますが、そのヒントとなるアイデアが満載です。参考になれば幸いです。

地方創生特集(2014年12月号)
プロジェクトニッポン 富山県(2014年6月号)
プロジェクトニッポン 和歌山県(2014年5月号)
プロジェクトニッポン 宮城県(2014年4月号

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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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