ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

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2012-12-24 [ Mon ]
テーマ:日本国債
昨日、21時からNHKスペシャルでは「日本国債」についてその危機的な状況が報道されていましたので紹介したい。20121224094519.jpg

(1)NHKからの概要
年々膨れ上がる“日本の借金”、日本国債の発行残高が、ついに700兆円を超える。その額は、対GDP比でみると先進国では最も大きい。
莫大な国の借金は、ヨーロッパでは信用不安の原因となり、混乱が続いている。その額の大きさから“薄氷の上にある”とも例えられる日本国債は「安全な資産」として資金が集まって連日高値を記録し、長期金利は10年ぶりの低水準で盤石にみえる。
これに対し、人々の預金を元手に国債を大量に保有する金融機関では、国債価格の下落に警戒を強めている。デフレ対策のため、事実上、国債を買い支えている形になっている中央銀行「日銀」は、購入による副作用を意識しながらも、かつてない額の買い入れを行っている。そして海外のヘッジファンドの中には、人口が減少し低成長が続く日本は、やがて苦境に陥ると予測し「次なるターゲットは日本国債」と公言しはばからないところまで出てきている。
欧州の信用不安。アメリカの景気の先行き不安。こうした状況から、豊富な個人金融資産と対外資産を持つ日本の国債は、今のところ“安全”と見なされて買われている。しかし、ひとたびその安定が崩れれば、財政が悪化し、暮らしに直結する公共サービスが滞り、企業経営、個人の家計にも大きな影響が出るとの懸念もある。
日本国債に今何が起きているのか。番組では、安泰に見える現状の背景で進む大きな変化を、ドキュメンタリーとドラマで多角的に描く。

(2)しかしながら、ある日記の反論がおもしろいので掲載します。
確かに日本の政府粗債務は2012年9月で約1100兆円に積み上がっています。

 番組では、日本国債売りを仕掛けているヘッジファンド、ヘイマンキャピタル代表 カイル・バス氏も登場し、「私たちは何年も前から日本の借金レベルは返済できないレベルにあると考えています。」と語っていました。
 しかしその一方で、国債の安全度のひとつの指標となる長期国債金利は日本国債ではギリシャ国債などとは全く反対に、1%を下回り、世界最低レベルで安定しています。

 では日本国債は本当は危険なのでしょうか、安全なのでしょうか。 また日本国債の問題の本質とは何なのでしょうか。

1.内債としての日本国債
 よく知られていますように、日本国債の保有者は、9割以上が日本国内居住者です。
 内債は、政府は国債を発行することに事実上制約がなく、またその国債を裏付けとするならば、中央銀行も無制限にマネーを供給できますので、しばしば「内債の破綻はあり得ない」と結論されています。

 ところが、ケネス・ロゴフ教授は「国家は破綻する」で過去800年間、66カ国に及ぶ経済史を分析し、1800年以降のデフォルト事例では、対外債務でのデフォルトが250件であるのに対し、内債でのデフォルト事例も70数件発生しており、内債でのデフォルトがそう珍しい事例ではないことを述べています。 廣宮孝信氏の「国の借金新常識」では、このロゴフ教授の大著と自身の分析から、背景分析がしやすい1970年以降の42例の背景を調べ、内債破綻は3つのパターンに集約されることを指摘しています(図1)。

図1 内債破綻事例(1970年~)の分析20121011221222.png

42件の内債破綻事例は、政情不安・実質外貨建て・高インフレ対応の3パターンに分類し得る。
もっとも多いのが、内戦などによる返済不能(25件)、ついでドルペッグ国など事実上外貨建て内債破綻(13件)
そして、高インフレに対応するための破綻(4件)。 内債破綻で、他の原因は知られていない。

このロゴフ教授の経済史研究結果から考えると、内債が破綻することは実際にときどき発生するが、その原因は3種のみであり、これら3種の原因の中で、日本国債が近いうちに陥りそうな状況はないことが分かります。

NHKスペシャルでは財務官僚も登場し、「国債発行は綱渡りの状況です。」と述べていました。
一方で、その同じ財務省が、日本国債の格付けを下げたS&Pへの書簡では

貴社はデフォルトを「約定日に金融債務を履行しないこと、及び当初よりも不利な債券の交換」と定義し、最近発表のレポートでは「改革が実施され持続的成長が回復してもデフォルトを回避するには遅すぎるかもしれない」としている。しかし、このような想定は、日本のマクロバランスや国債の保有状況等を考慮に入れた場合非現実的であり、タイムスパンを明記しつつ、具体的にどのような事態が生じうるのか敷衍が必要。

として、S&Pの日本国債格下げは非現実的想定に基づくものとして一刀両断に切り捨てています。

2.日本国債の分析と問題点
 ロゴフ教授らの経済史分析から見ても、財務省の見解から見ても日本国債が「日本のマクロバランスや国債の保有状況などを考慮」すると破綻は考えにくい、とすれば日本国債の真の問題点とは何なのでしょう。
これを考えるためには、日本国債を含む日本の金融ストック全体を俯瞰する必要があります。

1)日本(一般政府)の粗債務と純債務
日本には1000兆円を超える政府債務があると度々マスコミ報道されています。 たた、この政府債務とは正しく言えば一般政府の粗債務です。 日本政府には資産も多額にあるため、日本政府の債務で重要なのは純債務です。
図2は日本政府の粗債務と純債務の推移です。
20121224090347.png

図2 日本政府の粗債務と純債務
出所:日銀資金循環統計からAさん作成、 縦軸:兆円。
2012年秋段階での日本の粗債務は約110兆円、純債務は約610兆円。
しばしば日本の粗債務を家計の純資産と比較することがあるが意味がない比較である。

日本の粗債務は現在約1100兆円で、純債務が610兆円となっています。
政府粗債務と家計純資産を比較して数年後にも日本経済の破綻を予測する本などは荒唐無稽であることが分かります。
ただいずれにしても政府純債務の610兆円としても、少ない債務とはいいがたいことも事実です。

2)政府債務を支える構造
図3は、日本政府の純債務プラス企業の純債務を家計の純資産を比較したものです。
20121224092329.png

図3 政府純債務、企業純債務と家計純資産
出所:日銀資金循環統計からAさん作成、縦軸:兆円。
政府純債務は図2から再掲。 家計純資産が政府純債務と企業純債務を支えている状況が分かる。
家計純資産は増大し続けており、政府と企業の純債務を足した残りは日本の海外資産にほぼ等しい。

図3を見ますと、いくつかのことが見えてきます。
1.日本の家計は政府と企業のみならず、海外の純債務をも支えている。
2.政府純債務は増大しているが、家計純資産もほぼこれと並行して増大している。
3.政府負債は1990年代後半から急増しているが、同時期に企業債務の減少が始まっている。

この状況を直観的に言えば、
「日本国債は、デフレ下で家計の純資産として凍りつきつつ増え続けている」といったところでしょうか。

 この図3を見れば、日本国債売りを仕掛け、2013年7月までの日本国債破綻を予言したヘッジファンドのカイル・バス氏は恐らく深く失望することでしょう。
それはともかくとしてシェイブテイルは図3から次のようなことが言えると思います。

・日本では経常収支が黒字であり、日本全体ではその他の国々に貸し付けている状態であり、この状態で破綻はあり得ない。
・日本政府の純債務が増大しているのは、歳出の中で医療年金や政府雇用者給与のような義務的支払が増大し続けているのに対し、デフレにより法人税・所得税收入が激減したため、その差を国債などの債務で補填する必要があったため。
・日本政府の借金が急増し、企業債務が減少をし始めた1990年代後半とは、構造改革の美名のもと、デフレ環境であるのに橋本内閣が消費税増税を強行して、デフレを強化してしまった時期に相当し、それ以後、日銀がデフレ目標を守り続けて現在に至るため、企業は投資を拡大することができず、企業借入が縮小している。

1997年の橋本消費税増税、それ以降の日銀デフレの中、日本国民は浪費をせず貯蓄に努め、銀行には預貯金が溢れています。この預貯金を原資として国債が買われ、その国債で医療年金、政府雇用者給与が民間に支払われる結果、民間純資産は増大し、これと並行して政府債務が増大するということが「日本国債」問題の本質と言えるでしょう。
 12月26日に発足する安倍新政権が日銀を制御しデフレを脱却し、無意味な消費税増税を行わなければ、NHKスペシャルでおどろおどろしく語られた「日本国債」問題は氷解してしまうのではないでしょうか。

Q.つまり、昨日のNHKスペシャルは、ヘッジファンド「俺ら相当含み損抱えてるんで、国債暴落よろ!」
NHK「金融緩和でデフレ脱却なんてとんでもない!ハイパーよ!」
という、金かけて役者使ってサブリミナルまで入れ込んだ印象操作ということでよろしいでしょうか?

A.仰るとおりですね。
「国営放送」が日本売りヘッジファンドの片棒担いで、売国放送化していることが分かりますね。
財務省は増税キャンペーンでNHKにネタを出したのかも知れませんが、ネット上での反響を見る限り逆効果でしたね。

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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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