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 ゆきまつ孝太郎活動報告〔無所属〕

名張市議会議員【2期目】 教育民生委員長

2011-07-26 [ Tue ]
テーマ:原発

 「原発に頼らない社会へ」の著者 田中優さんの講演会(テーマ:原発からフリーになろう)を聞きに行ってきましたので,参加者の報告を一部引用しながら紹介します。(後援:名張市教育委員会)

1.プロフィール
 1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」「足温ネット」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表を務める。現在、立教大学大学院、和光大学大学院の非常勤講師。 著書(共著含む)に『地宝論』(子どもの未来社)『原発に頼らない社会へ』(武田ランダムハウス)『幸せを届けるボランティア不幸を招くボランティア』(河出書房新社)『環境教育 善意の落とし穴』(大月書店)『おカネが変われば世界が変わる』(コモンズ)『今すぐ考えよう地球温暖化! 1~3』(岩崎書店、子ども向け)『世界から貧しさをなくす30の方法』『おカネで世界を変える30の方法』『天然住宅から社会を変える30の方法』(合同出版)『地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか』(扶桑社新書)『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』(岩波書店)『非戦』(幻冬社)ほか多数。

2.会場ロビーでは、田中優さんの著作「原発に頼らない社会へ」の書籍や脱原発グッズ等を販売していました。また、地元の伊賀有機農業推進協議会や環境NPOなどの方が中心に準備や運営委をしていました。お疲れ様でした。

3.スタートの言葉は、
「3月11日以前の世界とは、もう違う世界に、ぼく達は汚染された世界でこれから生きて行くんです。これが現実なんです。」とショッキングなお話しから始まった。
 
次に、ヨウ素なんやらは甲状腺、セシウムは筋肉にたまるそうだ。
そして、女性の場合全身の筋肉量の関係から子宮にもっとも集まるそうだ。

「でも、ガンで死ぬ確率も、交通事故に会う程度だからいいよね」
実際にガンになった時、証明できないんだよね?交通事故は証明できても、放射能は加害者を証明できない。ぼくの奥さんがガンになったら、ぼくはその怒りの矛先をどこに持って行くんだ。

そして、内部被ばくが、外部被ばくよりずっと怖いわけ・・・なぜ胎児、乳児は放射能に弱いのか・・・食べ物に気を付けなければならないわけ・・・レントゲンと比較するナンセンス・・・・なぜ私たちは、これほど放射能の危険に対して情報過疎の状況におかれてきたのか…国と電力会社が、どのようにして政治家(議員)、マスコミ、地元、銀行を抱き込んで情報操作をしてきたか・・・

4.そしたら、どうやって「原発に頼らない社会」を作るか、という処方箋のお話ですが、

①.原子力発電所の無理な推進政策をしないこと。

②.メディアを支配する広告宣伝費をやめさせ(毎年トヨタの1.5倍の1500億円の宣伝費を使ってきた電力会社の経費は、電気料金に上乗せされてきた。)

③.福島原発の賠償に変えて送電網を公共財にする。賠償はどうせ東電はできない。この際、電力会社から送電線を取り上げ、発電、送電、配電の3事業に分割する。電力会社の最大の資産は送電線であり、その送電線を「自由化」すること。

④.子どもの未来を守るために、子どもの「食の安全」を守ることに全力を尽くすこと。
 スーパーなどで流通している食材は、政府が決めた「暫定規制値」の範囲内で安全性が確認されたとされていますが、毎回、検査が行われているわけではないし、情報公開も進んでいない。このままでは、食の不安は、つきまといますね。

 また、学校給食の食材の問題も取り上げ、出口(消費者)の段階で規制することは非常に難しい。検査機関は、各行政や団体からの依頼で、どこも目いっぱい。するならば、国の責任で、流通に入る前の入口(生産者)の段階だ!ということです。そこで放射線測定を行い、暫定規制値前の基準で超えたものに関しては、流通をさせない。超えたものの生産者(農家・漁師)には、国・東電がしっかり保障することが必要だということ。

 いたずらに起きてしまった原発事故を嘆くのでなく、とにかく「原発に頼らない社会」を作るために、あくまで具体的にエネルギーの民主化、透明化を語る田中優さん。「内部被ばくをしないようにすることが大切」と説く。

5.問題は「総括原価方式」の仕組みだ。No.1
 無駄な投資をたくさんたくさんして、どんどん使うお金を増やした方が「利益」になるなんて仕組みなんじゃないの?
家庭で使う電気料金に対して、今までぼくらは文句を言ってこなかった。独占企業だから別にするなんてことも考えてこなかった。国民全部から約7千円くらい集めれば、随分無駄なことができるよね。

 1kwも発電しないようなものに数兆円かけたり、一番高そうな発電方法に何兆円もかけてきたり、その度に3%の利益が出るんだから。

 独占企業なのにどの企業よりも高い広告宣伝費使って、マスメディアへの影響力をつけたり、経済界や電力議員と呼ばれる人達にたくさんの献金をしたり、、高い金利で銀行から金を借りたり、全部、総括原価方式だからだ。

そして、このお金は電力の供給のためじゃない。
「総括原価方式を隠すため」
「原発は安全だって信じてもらうため・・・・」
「原発は安いって信じてもらうため・・・・・」
「原発はエコだって信じてもらうため・・・・」
「それ以外の代替エネルギーに脚光が集まらないようにするため・・・・・」
に使われてきたんじゃないの?

たとえば、約3兆円もかけた青森六ヶ所村の再生処理工場、1兆円以上かけた高速増殖炉もんじゅなど、コストが膨らんだ分だけ、電機会社の報酬になる。しかも、両者とも致命的な事故を起こして止まっている。普通なら倒産するところだが、電力会社の場合は逆に利益になるのだ。こうして焼け太りしていく構造が、国際的にも高い日本の電力料金を高くしている。ちなみに、アメリカの約3倍程度高い。

6.No.2
 電気は貯めておけないから、どうしても一番電気を使う時期、時間にあわせて発電所を作っていくでしょ。それで日本ではそのピークとそうじゃないところの差が激しい。だから一番使わない時間の稼働率は58%。
それを、ヨーロッパ並みに73%に稼働率を上げられたらそれだけで、少ない発電所で「今の生活のまま」電気を使えることになる。使わない発電所は止めればいいじゃない。それが原発であればやめればいい。

 一般家庭は電気代は使えば使う程、1kw単位の電気料金が上がる、だから私等は家計を圧迫しないように節電する。だから家電製品やらも買い替える時は「省エネ」商品を買うでしょう。

 でも、事業者は違うんです。事業者は使えば使う程安くなるようになっている。
だから事業者は節電しようと思わない。だって使えば使う程kw単位の料金が安くなるようにできている。
 例えば白熱球を蛍光灯電球に替えるようなこともしない。
別に、事業者に今より高い料金を払えっていう必要ないんだ。
今まで通りの使い方なら今までと同じ料金だけど、減らしてくれたら安くするよって言えばいい。

日本の電力ピークは気温が31度以上の平日の14時~15時、そして、この時の家庭用電力が占める割合は9%程。事業者が91%。この時間は、みんな働いているから家にはいないんだよ。

 そして、事業者がただ「自分の利益を出すため」に節電を始めてくれればピーク時の電力使用量が下がる。
いっそのこと「31度以上の平日の14時から15時」は料金高くすれば、そうじゃない事業スタイルを事業者は工夫するよ。こんな料金体系になったら、「昼休みずらして、電気を、その時間は使わないようにするか」、「省エネ製品を買うようになるね」。

 そうして、稼働率を58%平均⇒73%平均に出来たら15%も節電効果が上がる。東電の信用できないデータでも、日本の電力の30%が原発だそうだ。火力を休ませ、出力調整をした結果、これで半分いらないね?

 更に企業が「自らのエネルギーを得るために省エネに投資を始めると」、ヨーロッパのようにこれまで省エネに本腰が入ってなかったから、すごい効果が上がるそうだ。
昔、電球が全部白熱球だった時代に、これを蛍光灯電球に替えたら電気代が2割くらい下がった。同じことだよね。
2割の発電所が要らなくなったら、ほら原発全部いらなくなるじゃない。

そしたら省エネ製品も電力使用量の91%を占めている事業者が買うんだから、大きなマーケットができるね。
不況も吹っ飛んじゃうかもね。

そうするだけで、無理な省エネをしなくても原発は止められるそうだ。
あんまりにも単純な話。
なんでこんな単純なことが行われないんだ?

7.原子力のコストについて
 1999年に通商産業省(現経済産業省)資源エネルギー庁が発表した試算によれば、1kWhあたりの発電コストは、
原子力 5.9円
LNG火力 6.4円
石炭火力 6.5円
石油火力10.2円
水力 13.6円

 原発安いじゃんって思うけど、どうやらそうじゃないらしい。
この5.9円って数字には、入っていないものがたくさんあるそうです。
「国が出している補助金-毎年数千億」「100%稼働で計算されているけど、実際の稼働率で比較する」「関連団体も含めて出している宣伝費1,500億とか?」「高速増殖炉やら再処理施設やらの破たんした核燃料サイクル費用数兆円」「もちろん今回の事故の対策費やら賠償費用(20兆円)」
更に、一般的に水力発電はもっともコストが安いといわれているのに、実際は一番高くみえる。
これは揚水発電といって、原発はユーザーニーズに合わせて出力調整出来ないのでその余った電気で水をくみ上げて上のダムから落とすっていうことやってるそうなんですが、そのコストは水力発電に入っているそうです。

実際には一番高く14円近いっていう人もいるし、賠償入れたらもっともっとという人もいる。
「ちゃんと、コストを出せば?いいのでは?根拠を示して?」
それをやらないから、わからない。

8.田中優氏の想いについて
 京都議定書の二酸化炭素排出量削減目標は、企業が使う電気料金の仕組みを変更すること、または発電所の稼働効率にトップランナー方式を加えることだけで達成できることなどを指摘した。また家庭における二酸化炭素削減については省エネを優先することを強調し、田中優氏発案のユニークな活動(市民主体の融資、森林保全に繋がる住宅作り)など新しい社会の仕組み方が次々と紹介された。

 さらに「国境を越える燃料に税金がかからない」ことがグローバリゼーションを加速し、運輸に伴う二酸化炭素排出を増加させている事実を示した。よって「地産地消」は温暖化防止の切り札である。

 社会へのアプローチは、縦(政治との関係)と横(広く周知する)が従来のものだが、もうひとつは斜め(オルタナティブな方法を提示し実行する)という方向がある。最後に田中氏は以下のように語った。「生活の中に"資産"を増やし、組織や金銭に依存しない生き方は可能である。資産とは所有して利益を増やすものである。自分の能力を高め多様な収入源を確保すること。さらに支出を減らすものも資産であり、省エネや自然エネルギーの自給などもこれに含まれる。自分なりのアウトプットを見つけ、多くの人々に自分の思いを届けてほしい。」高い知見による卓越したプレゼンテーションに、参加者の集中は始終途切れることがなかった。

田中優氏の講演は、福島第一原発事故、放射性物質、原発に頼らない社会の実現について、難しい話し方でなく、わかりやすい言葉でのお話しでしたね。と帰りながら感想を述べている人が多かった。

※エネルギー関係のお話は、後日報告します。
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プロフィール

ゆきまつ

Author:ゆきまつ
幸松(ゆきまつ) 
   孝太郎(こうたろう) 
65歳
住所:名張市百合が丘西2ー86
職業:名張市議会議員(無所属)
家族:妻、二男一女の5人家族
座右の銘:
”Mastery for Service
(奉仕のための練達)”
「”社会の中で輝いた生き方”をするために!」

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